こんにちは。ケチャンです。
2017年12月26日(火)
22時50分~23時15分 に
NHK総合テレビで
「事件の涙 HumanCrossroads
死刑囚の母 息子の選択 毒物カレー事件」
という番組が放送されました。
これは1998年(平成10年)7月25日に
和歌山県和歌山市で、夏祭りの時に
住民へ振る舞われた、カレーの中に
毒物である「ヒ素」が混入されており、
死者4名、負傷者67名という犠牲者を
出し、のちに「林 眞須美 死刑囚」が
犯人とされた事件です。
今回番組で取り上げられるのは、
この林 眞須美死刑囚の息子さん(長男)
です。
実の母親が逮捕され、それからこの息子
さんが現在まで、どう生きてきたのか?
今回は事件の概要も含めて、
息子さんについて、調べてみました。
目次
1.和歌山毒物カレー事件とは 2.事件の真相と、林眞須美死刑囚の現在 3.林眞須美死刑囚の息子(長男)さんについて |
目次
1.和歌山毒物カレー事件とは
この事件は、1998年7月25日の夕方に、
和歌山県和歌山市園部地区で夏祭りの
カレーに毒物の、ヒ素が入れられて、67人が
腹痛や吐き気などを訴え、病院へ搬送。
そのうちの4人が死亡した事件です。
今から約20年前の事件ですので、若い方は
ご存じないかもしれませんね。
当初、保健所は「食中毒によるもの」と判断
したが、和歌山県警は負傷者の吐瀉物を検査。
後に警察庁の調査により「亜ヒ酸の混入が
判明し、毒物がヒ素である事がわかりました。
1998年10月、知人男性に対する殺人未遂と
保険金詐欺の容疑で、元保険外交員で主婦の
林 眞須美(はやし ますみ 当時37歳)が、
別の詐欺と同未遂容疑をかけられた、
夫・健治氏とともに逮捕されました。
さらに12月9日、カレーへのヒ酸の混入
による殺人と殺人未遂容疑で再逮捕されます。
これまでに林眞須美死刑囚は
「殺人と殺人未遂の罪」で検察の求刑通り
第一審:死刑判決、その後林眞須美死刑囚は
控訴するも、第2審の高裁は第1審を支持し、
控訴を棄却。
そして2009年4月21日に最高裁により
死刑が確定しました。
2.事件の真相と、林眞須美死刑囚の現在
では、なぜ林眞須美死刑囚がこの事件の犯人
と判断されたのか?調査によれば、
●カレーを食べた負傷者から検出された
毒物がヒ素であったことと、
林眞須美死刑囚の夫がシロアリ駆除の
会社を経営しており、自宅から駆除で使う
ヒ素が出てきた事。
●このヒ素を使って、過去に何度も
保険金詐欺を働き、保険がかけられた
人へ、ヒ素を混入させた食事をさせ、
それにより保険金を受け取っていた事
(総額7億円もの保険金を
受け取っていたとされています)
●裁判では、状況証拠から、林眞須美死刑囚
以外、カレー鍋にヒ素を入れる事のできた
人物がいない事。林眞須美死刑囚の髪の毛
からもヒ素が検出された事。
そしてカレー鍋に残っていたヒ素と、
自宅にあったヒ素が同じ成分を含んでいた事。
●林眞須美死刑囚とその家族は、
このカレーを食べていないという事
などが、容疑→逮捕へとつながった
とされています。
しかし一方で、この事件において、
一部では林眞須美死刑囚は
「冤罪ではないか?」という声が
挙がっているそうです。
その理由は以下の通りです。
■京都大学の河合潤教授の指摘によると
林眞須美死刑囚の自宅にあったヒ素
の濃度は約60%。カレー鍋に残った
ヒ素の濃度は98%と、純粋に近い濃度で
あった。他の物と混ざって濃度が高まるの
は物理的にあり得ないという点。
■林眞須美死刑囚は事件当初から現在まで、
一貫して容疑を否認し続けていて、自白を
していない。また直接的な物的証拠がなく、
状況証拠しかない。
さらには、過去の保険金詐欺のような
「お金」目当てではなく、無差別に他人
を殺めるような事をする動機がない
という点。
(※前述のように林眞須美死刑囚は
得た保険金によって豪華な生活を
送っていたのだから、そんな生活を
自ら奪うような事件を起こす動機が
ないであろうという事)
参考資料
http://originalnews.nico/22616
しかし、現在もうすでに最高裁によって
死刑判決が出てしまっていますので、
これを覆し、無罪とすることは、
到底無理であろうと言われています。
【林眞須美死刑囚の現在は】
2017年現在、55歳となり、
大阪拘置所に収監されています。
2009年7月に和歌山地裁に対して無罪を
言い渡すべき新たな証拠として、
祭り会場に残された紙コップのヒ素と
自宅のヒ素とは異なると主張して、
前述の京都大学の研究者の鑑定で
「事件当時のヒ素の鑑定方法は問題あり」
として再審を請求していたが、
2017年3月29日に和歌山地裁により
棄却され、無罪とはなりませんでした。
3.林眞須美死刑囚の息子(長男)さんについて
※ここまでお読み頂き、
ありがとうございます。
本記事が長くなってしまいましたので、
続きの息子さんの記事については
こちらをクリックして下さい。
※リンク先は『和歌山毒物カレー事件の息子
の名前や人柄や現在の画像は?2
【事件の涙】』です。宜しくお願いします。
こちらもイチオシ!